インクルーシブデザイン
社会の課題を解決する参加型デザイン
著者:ジュリア・カセム
訳者:
出版社:学芸出版社
発行年:2014
memo
- 大量消費社会 → 多様化の時代:「みんなのため」が通用しなくなってきた。
➡︎ インクルーシブデザインの誕生(ボトムアップ型のデザイン) - デザインの流れにデザイン研究の流れも影響を受けている…?
- インクルーシブデザイン = 障害者のためのデザイン ではない。
極端な人(障害のある人)からスタートして、潜在的なニーズを探る。
(➡︎ 障害者である必要もなさそう。) - 科学的に正しいデザイン = 良いデザイン とは限らない。
- 「参加型デザイン」「自分ごと」は「大量消費のためのデザイン」「他人ごと」の対義語として示されているのだろうが、「形だけやっておけば良い」となってしまいがち。「自分ごと」「当事者意識」などの言葉には少し違和感がある。どんなに寄り添っても障害者の気持ちを全ては理解できないし、ちょっと体験しただけで理解できた気になっているのも失礼な話に思える。家族や親密な関係性の中で相手のために何かしたいと思う自然な気持ちの「私たちのため」「仲間のため」という見返りを期待しない関係性による視点の方がしっくりくる。「参加型デザイン」が目指すべきはこういった関係性を築くことなのではないだろうか。